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Eru's cafe second

Eru's cafe second

Rising sun

風がかすかに通り過ぎた。
私が用意した言葉は『よくきたね』

何かに導かれるようにステージを望む
最前列に立ててる。

きっと自分だけの力じゃないなあって
心から思った。誰かと誰かが私の両腕を引いてくれた気がする。

かすかに聞こえた『せーのっ!』

あの日買ったきらきらの靴、
履いてくることは天候上できなかったけど
会いに来たよ。
もしかしたらそんなの履いてたらケガしちゃうよって暗示だったのかも。

すべてが神がかりに感じることってある。

今はただ、すべて『フェイク』じゃないことを
祈りながら。

どこかからあの声が聞こえる。
『うぉーあ♪』
聞きたかった声が右奥の方向から確かに。
何度も何度も…。

発声練習ですか?あなたは私たちを意識して声を上げてくれたのですね。

スクリーンに映し出される
Next Artist『Mr.Children』

その瞬間…
はじまった一瞬の夏。

「WORLDS END 」
これがかかると「始まる」って気持ちがわくって
言ってた人がいたね(笑)
ほんと。
私もそう思ってた。
一時間弱、誰に指図するでもなく私はどこへでも行ける
気持ちになったの。

桜井君。心地よかったんだそうです。
雨で空気がきれいになったからね。

いっぱい聞いてほしい歌があるって。
うん聞くよ。

彼らはそのたくさんの中から選んだんだよ。
今年の夏にふさわしい言葉と音。

「HANABI」
等身大の彼がうごく。
うたう。

もう一回もう一回♪
私も手を伸ばしたい。。。

「少年」
何の計算もなく何の見返りも考えないまっすぐさが
夏の日差しに透けてドキドキする。
そんな夏が誰にでもあるはず。
いつかの夏を思い出す。

忘れてたてれるほどまぶしい夏を思い出すよ。

「横断歩道を渡る人たち」
うたう前に、桜井君の家の近所の「サザエさん通り」で
見かけた人たちのことを思い浮かべて書いたと言ってた。

何十曲に一個…何となく吉田拓郎調な桜井君が
たまに顔を出すときがあって
結構「純昭和風」で笑う。
新しい曲ってことは桜井君を追いかけてる人もそうでない人も
もちろん本人たちも一緒に色付けしようってこと。
スタートが一緒ってことは
盛り上がり騒ぐよりも
時に連帯感を生むものです。

音楽っが好きってそういうことだと思う。

「くるみ」
くるみだよー!!って、イギリスに向けて心の中で叫んだよ。

♪ねぇ くるみ
この街の景色は 君の目にどう映るの?

その歌い出しが、少し暮れかかった空に溶ける…。
切ないけど立ち止まらない
両手ですくったものは
歩くたび、どうしてもこぼれて落ちるけれど
前に進むために必要なだけでいいね。
最後に自分に大切なものなんて
そんなに多くないものだと思わされる。

「フェイク」
お。
お約束の「フェイク」行くかい??
ってかんっじでした。
Sな顔になった桜井君が黒いTシャツの背中に
天使のきらきらの羽の刺繍が入ってるのを着て
歌ってるのがなんとも言えない。

「掌」
フェイク同様、外でいたうから骨太曲持ってきたね。と
感じたのです。
アウトドアミュージック。
どちらかというとrisingは野生っぽい印象だもんね。
これが来た意味がわかった気がするー。

「HERO」
いつもこれを聞くと、桜井君の父度がわかるなあって思う。
ああ…。
彼にも現実に守るべきものがあるんだよなーって
改めて感じてしまうんです。
少々…変なところで、感慨にふけるのです…。

『照明さん。すこーし暗く出来ますか?』
『後ろちょっと振り返ってみて…』

みんなで夕陽を見たよ。
昼間包まれた明るい陽射しの贈り物と
闇に包まれつつ聞かせてくれた音の贈り物の
「GIFT」
幸せの贈り物交換って彼は言うけれど
いつももらってばっかりなんだ。

なんだか悪いなあって思うよ。
ありがたい。

私もいい色の夏をもらった気がしたよ。
何色で返せただろう。受け取ってくれたかなあ??


何となく今までと違った空気感の中であったのは
間違いなかったと思うの。
暗黙で期待されたことがあったのも
事実なんだろうって思った。

私は音は血液みたいなもので
受け入れないときは拒絶反応起こすだろうし
適合するかどうかだって思ってる。

何に縛られるでもなく~♪あそこであの時にあの音たちを
風に乗せたことは必然だったと思うよ。


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